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ズッキーニの育て方

ズッキーニは夏野菜になります。育てる際の注意点は、霜に極端に弱く、猛暑と風にも弱い点です。また、収穫量は株の状態や受粉に左右されやすいところです。

  • 畑の準備

    1)まず土の状態を知ります。

    ズッキーニは強い作物ですが雨で水浸しになるような畑ではうまく育てるのは難しいです。何株植えるかにもよりますが、ズッキーニは受粉が上手くいくかが重要なため、多いほど良いです。ちなみに1株で10~20本くらい収穫することができます。

    2)うねを立てます。

    うねは最低でも幅1mにします。ズッキーニは成長すると1mのうねでもはみ出してしまいます。肥料をまき、均等に耕し、畝をたてビニールマルチを張るやり方が手堅いですが、ビニールマルチを張ると真夏の暑さでバテやすいです。2列目、3列目と同じように畝立てしていきますが、この列と列の間を条間といいます。条間を広く取らないと通路が狭くて足の踏み場が無くなります。風ノ畑では0.8~1mくらいです

  • 種まき

    ズッキーニの発芽適温は25℃です。平均気温が15℃を超えてきたらまきどきです。種まきは、霜の心配がなくなってから畑に直播するか温室で育苗するかどちらかになります。種は深さ2cmくらいの穴を開け、種を寝かせて置き周りの土を被せたら、周りと平になるようにならし、軽く鎮圧します。この種をまく穴の深さは土の状態や天候、気温などによって変わるのであくまで目安です。

    直播、苗の定植の際の株間。

    畝の中央に種をまき、次に種をまく位置までは最低でも80cm開けます。この間を株間といいます。株間が狭いとのびのび育てませんし風通しも悪くなりよくないです。株間の基本は植えた作物が大きくなった姿を想定して決めるといいです。畑に種を直播する場合は必要ないですが、苗を定植した場合は水やりをする必要があります。これは苗から新しい根が畑の土に活着するまで続けます。その見分け方は、地上部で新しい葉が生えてきているか、伸びているかどうかです。

  • 管理作業

    1)追いまき

    条件が悪くなければ1週間後にはほぼ発芽しています。その頃に芽が出ていないところや出たけど虫に食われているところがあったりします。そこには遅れないように種を蒔き直す(追いまき)か苗を植えます(補植)。これが遅れると隣の大きい株に成長を阻害され小さい株になってしまいます。追いまきをする際は、慎重に穴を開けていきます。最初にまいた種が遅れて発芽していたり、新芽を食べた虫(蛾の幼虫)が潜んでいることがあるからです。食害の犯人がいたら追い出しましょう。

    2)草取り、わき芽取り

    ズッキーニがまだ小さいうちは株元に他の草が生えてきます。収穫が始まる前までに株元除草をしておくといいです。その際は、ズッキーニの根を痛めない、動かさないように除草します。土を押さえながら引き抜く、草の地ぎわで刈るなど。ここではズッキーニ以外の草は雑草ということになりますが、雑草にも色々いますのでひとくくりにしないほうがいいです。

    同じく、ズッキーニがまだ小さいうちにしておきたいことでわき芽かきという作業があります。わき芽を放置すると株元が混み合い収穫が大変になりますし、実の形や成長速度も悪いです。しかし、難しい点は残しておいたほうがいいわき芽もあるということです。一つは風に対して強くなります。もう一つは二本仕立てとして成立する優秀なわき芽も時々いるというところです。これは1つの株で2本の主軸が成長していくのですが、バランスよく伸びてわき芽のデメリットがなくなるケースです。わき芽かきの注意点は、本体にダメージを与えないようにとる。なるべく晴れていて傷口がすぐに乾くようなコンディションで行う。傷口に土が着くと菌がズッキーニに感染することがあるので気をつける。などです。

    3)ズッキーニ周辺の草取り

    株元ではなくウネの上、ウネの下の草に対しては様々なやり方がありますがうちのメインのやり方を紹介します。ウネの上はビニールマルチがある場合は草は生えません。ウネの下は緑肥と言われる作物を植えることで草を生やさない方法をとっています。具体的には、ウネ立てをした後、まだ草が生えていないタイミングで専用の麦の種をまきます。リビングマルチという手法で専用の種があります。この麦は低く横に広がり、根を強く張ります。なので他の草が後から生えにくい環境を早めに作ることができます。また、暑さに弱い麦なのでズッキーニの成長とともに自然に枯れていき地表を覆い、枯れた後もマルチの役割をします。

    緑肥作物だけでカバーできない部分や強い草もあるので、そこには人力で対処しています。まだ緑肥が小さいうちは周りから草も生えてきているので専用の道具で草をかきとります。緑肥作物が大きくなり、ボリュームが出てきてからは、緑肥作物ごと道具で高刈りします。それでも対処できない宿根草や勢いの強い草は1本1本対処します。

    4)開花、収穫まで

    ズッキーニは初めは雌花が咲きます、雄花が咲かないので受粉されず未受粉果となり食べることはできても痛みやすかったり、味も少し劣ります。もし雄花が手に入るなら人の手で受粉することで最初から良い実を収穫することができます。やがて雄花も咲いてくると虫たちが受粉してくれます。ミツバチが飛んでいれば安心です。ズッキーニの花粉は夜明けから午前中くらいまでは虫を誘う匂いがあるのですが、その後はなくなってしまいます。なので午前中の受粉時間中に雨などで受粉がされないとその日の雌花と雄花は実を結べません。

    収穫が始まるとズッキーニは忙しくなります。徐々にピークに向かい毎日2回どりしなければ間に合わない(大きくなりすぎる)ようになります。とる大きさは好みでいいですが200gくらいが一般的に美味しいサイズです。収穫の時は長袖で腕をカバーしないと茎や葉の小さな棘があたり痒くなります。また、果実を持つ際は手袋をつけ丁寧に扱わないと簡単に傷がついてしまいます。

    まとめ

    ズッキーニは育てやすい作物ですが細かいところでいろいろ要点があり奥が深い作物です。品種もいろいろありますし、生産地も増えてきています。農作業としても自然のリズムと寄り沿う作業になるので、人も自然に寄り沿うことで気付きや発見があり面白いです。病気になる株も出ますが、自然に回復し勢いを取り戻すこともあり無農薬でも作りやすい作物です。

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